既存空調システムとの違い

冷暖房の仕組みの違い

地下水熱交換器システムは建物全体の空間温度を調節します。

冷房
ヒートポンプエアコン

圧縮機で冷媒ガスが圧縮され、高温・高圧になります。冷媒は室外機の熱交換器で熱を放出し、外気とほぼ同温の液体に変わります。次に膨張弁を通り低音・低圧の気化しやすい状態になります。室内の熱交換器に送られ、空気から熱を奪って気化します。冷媒は室内とほぼ同温のガスとなり、圧縮機へ戻ります。これを繰り返して室内を冷房します。

地下水熱交換器システム

地下水熱交換器ユニットで21℃〜25℃に冷却空調し、居室を含む建物全体の空間温度をコントロールします。

暖房
ヒートポンプエアコン

四方弁の切り替えにより冷媒の流れを逆にし、冷房運転と反対の動きをさせます。室外の空気から熱を奪った冷媒ガスをコンプレッサーで高温・高圧にして室内機の熱交換器に送り、放出される熱で室内の空気を暖めます。

地下水熱交換器システム

地下水熱交換器ユニットで10℃〜15℃に加温空調し、居室を含む建物全体の空間温度をコントロールします。地下水温度が16℃であることから、これ以上に空気が加温されることはないため、冬季において、地下水熱交換器システムは暖房補助としての使用になります。

冷暖房の効率の違い

建物全体の空間温度を調節することで効率のいい冷暖房。

ヒートポンプエアコン

一般の空調システムやヒートポンプエアコンは、「室内空調」の言葉のとおり、外気温の上昇・下降に伴い室温が上昇・下降した際に、室内の空気を加温・冷却して吹き出すだけで、建物自体を加温・冷却することはできません。したがって、なかなか冷暖房の効果は反映されず、機器効率は、空調機器を長く運転したり、能力を上げたりして対応せざるをえません。

地下水熱交換器システム

地下水熱交換器を使用した場合には、外界の温度変化を蓄熱槽で緩和し、建物自体(床、壁、天井等)を加温・冷却するため、建物内部の居室空間への外気温の影響はほとんど認められず、穏やかで優しい居住空間を提供することができます。

エネルギー消費量の違い

地下水熱交換器システムで消費電力量の80%以上の削減。

地下水熱交換器システムでは、熱交換器に設置された送風ファンと地下水揚水に使用するポンプのみで、従来のエアコンに比べ消費電力量の大幅な削減を実現します。