輻射熱効果とは

輻射熱について

「輻射熱」とは太陽の陽だまりのように柔らかく全体を包むような熱をいい、建物内部では壁・床・天井をはじめ、あらゆる物質から放射されています。
冷輻射熱は、床、壁、天井の表面温度が低いために、身体から各表面に向かって熱放射が行われ、放熱してしまうことをいいます。また、暖輻射熱は床、壁、天井の表面温度が高いために、各表面から熱放射されることをいいます。

輻射熱と体感温度

部屋の温度は20度なのに、何故か寒く感じる。そんな経験をした事はありますか?実はこれ、体感温度が低いためなのです。
体感温度、つまり人間が「暑い」「寒い」と感じる感覚は、単純に室温 だけで決定されるものではありません。実際には、輻射熱や室温、気流速度などが複合し、その結果得られる感覚 ということになります。

つまり、室温が30度の時、壁の温度が20度なら体感温度は25度というこ とになります。
人が心地よく暖かいと感じるのは、床・壁・天井からの輻射線による ところが大きく、この輻射線(熱)をうけて暖かさを感じるとき、人は 「快適感」を得ることができます。

地下水熱交換器システムと輻射熱効果

地下水熱交換器システムは人体にもっとも理想的なシステム

地下水熱交換器による暖房は、前後、上下、左右から万遍なく暖かさを伝え、全体を包み込むように熱が伝わってくるため、低い温度でも暖かく感じます。
また冷房においては、建物を包む空間(例えば小屋裏や床下)の温度を常に28℃前後に保つことで、居室を含む建物内空間温度も28℃程度に保たれるため、涼しく感じられます。