「未利用エネルギーを用いた廃液処理装置」の開発

オンサイトリサイクルシステムの概念

製造工程から排出される廃棄物を中間処理工場で適正処理・リサイクルする、という従来の発想を転換し、生産工程内で製造原料をリユース・リサイクルしたり、有用な副産物を抽出する循環型生産設備「オンサイトリサイクルシステム」が注目を集めています。本システムの導入により、製造原料の購入コスト削減、廃棄物の削減をはかり、同時に、廃棄物処理に伴う環境負荷の軽減という効果をもたらします。
(株)ヒロが公協産業(株)との共同研究により開発した「廃液処理装置」は、工場から出る廃液を蒸発・蒸留により濃縮液と蒸留液に分離処理を行う装置であり、原液の75%濃縮が可能です。これにより廃液の処理コストを削減することができ、さらには輸送時・最終処理時におけるCO2排出量の削減を可能としています。

廃液の濃縮

廃液処理装置の概要

廃液処理装置の全体フロー

本装置は、廃液の供給ユニット、予熱・冷却ユニット、蒸発濃縮ユニット、加熱ユニット、冷却ユニット(揚水・還元併用井戸含む)の5ユニットから形成されています。実際に工場等に導入する際には、加熱源として太陽熱等の再利用可能なエネルギーを利用。加熱及び冷却に未利用エネルギーを活用することで、装置の稼働に伴うCO2排出量及び化石エネルギー使用量の大幅な削減が可能です。

究極の省エネをめざして

  • 太陽熱利用による暖房技術の研究・開発
  • 未利用エネルギーを用いた廃液処理装置」の開発
  • ヒートポンプを使わない地中熱利用冷暖房システム」の検証実験